公開に関する方針
私たちは、現在の敷地、建物の中で日々の活動を行っております。
国の登録有形文化財として指定を受けることが、即「観光地」的な公開をするということではないことをご承知ください。
せっかく文化財として指定される以上、この財産を将来に向かって保存していく努力をしなければならないと思っています。
そのためには、この場所、この建物の中で日々の活動を行っていくことが重要であると考えております。
即物的な言い方をすれば、「酒を造って、商売をして金を稼がなければ、建物を維持することはできない」と言えるでしょう。
ですから、「文化財に指定されたのだから、中を自由に見せろ」といわれても、「はい」と言うことはできません。
会社は確かに文化財の中で酒を造っていますが、食品の製造工場ですから基本的には関係者以外立ち入り禁止ですし、武重家は社長一家の生活の場所です。
今までもそうでしたし、これからもそうありたいと思っております。
年に一回の[酒蔵開放](毎年春分の日に開催)の日には、工場(酒造蔵)の中をお見せしています。
延べ1500人ほどの方がご覧になっています。さらに、文化財指定を期に、今後は当日に少しずつ色々な個所をお見せしようと計画もしております。
その日以外は、会社の営業時間中 （日曜・祝祭日を除く8時から17時まで）の間は、事務所の前あたりまではご覧いただくことはできます。
ぜひ、 私たちの活動の様子、生活の様子、 いわゆる「生き様」をご覧になってください。 そして文化財というものが、ただ見るだけの物でなく、日常使用し、そして手を入れ改修をしながら後世に残していくべきものであることを感じとってください。
本来の「観光」というのは、そういうものではないでしょうか。
今後は、気持ちよく「観光」していただける様に、いろいろ環境を整備して行きたいと考えております。ご要望、ご質問等ございましたら、ご来訪のおり、また電子メール等でご連絡いただければ幸いです。
変に堅苦しいことを書きましたが、外から見たり、会社の事務所周辺をご覧になるのは大歓迎です。ご来訪の際には、ちょっと声を掛けてください。
だだ見るだけでなく、昔の話や現在の話、 私たちとお話ししましょう。