長野県の佐久地方、中仙道望月宿と芦田宿のちょうど中間点。旧中仙道沿いの昔ながらの街並。なんとなく時間がゆっくりと流れるようなたたずまいの中、お酒をゆっくり、ゆっくりと醸しております。

こも 樽あれこれ


■こも樽あれこれ■

樽の出荷まで

酒に杉の木の香りがほんのりとついているところが樽酒の特徴でしょう。しかし、樽の中に酒を入れたまま長時間置くと、木の香りが付きすぎてしまいます。

そこで、当社では、樽酒は注文を受けてから作ることにしています。ここでは、注文を受けてから出荷するまでの過程をご紹介します。

説明で使用している樽は、四斗樽(72リットル)です。

樽の準備

樽を準備します。

樽は、木の板を合わせて、竹の「たが」で締めたものです。木の板は水分を含んで膨張し、拡がろうとします。そこを「たが」で締め付けているために、板と板との間がしっかりと押しつけられるので、中の酒が漏れないのです。

そこで、酒を詰める前に、樽に水を張って、十分に水を吸わせます。これを「篭もる」と呼んでいます。篭もる時間は樽の乾燥の程度にもよりますが、大体一日程度は必要です。

酒を詰める

十分に水を吸わせた樽に、酒を注ぎ、木槌で栓を叩き込みます。

栓の余分な部分を切り取り、封印をします。

酒が漏れるような場合は、漏れる付近の「たが」と樽板の間に木の楔を打ち込んで、「たが」を締めます。

写真ではわかりにくいですが、木槌の少し上のあたりの「たが」に、木片が差し込まれています。この木片はくさび状に削られていて、それを木槌で叩いています。

菰をかける

いよいよ、樽に菰をかけて化粧をします。

樽にそのまま菰を巻いても、貫禄がないので、詰め物を用意します。昔は、藁を巻いたり、米俵の切れ端を巻いたりしていましたが、今は発泡スチロール製の資材がありますので、それを使います。そして、藁で編んだ菰を巻きます

縄で菰の口を締めます。

七カ所縄を通して締め、最後に太い縄を掛けて仕上げます。