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■呑を切る■

 

呑口(のみくち)

昔の木の桶には、下部に直径一寸位の穴が開けられていて、そこに木の栓がしてありました。その部分を呑口と呼んでいました。その栓を開けることを「呑を切る」と言っていました。

現在の琺瑯(ホウロウ)のタンクでは、「機械口」と呼ばれる器具を使いますが、昔ながらに「呑を切る」という言葉が使われています。

呑口1 呑口2 呑口3

タンクの下部に呑口と呼ばれる穴が空いています。酒を貯蔵している時には、そこには栓がしてあります。普段はカバーをはめてありますが、呑を切るときにはカバーをはずし、回りをきれいに清掃します。

呑口4 呑口5

呑を切るときには、「呑先き(機械口)」と呼ぶ器具を取り付けます。この器具は普通はホースをつないで酒を移動するために使用する器具です。

 

呑を切る

呑を切るときには、まず、呑口に呑先きを取り付けます。

呑を切る1

栓を回して抜き、酒を「溜桶(ためおけ)」と呼ぶステンレス製の容器の中に、最初は静かに、その後勢い良く出します。このときに酒の香りがふわっと立ちますが、この香りがおかしくないかをチェックすることが大事です。

呑を切る2

こうしてタンク一本ごとに、呑を切って、一升瓶に酒を取り出します。

呑を切る3

 

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