「牧水 貴醸酒 極貴」（以下：極貴）は生酛造りの純米酒を24年熟成したお酒です。カラメルのような甘い熟成香は深遠で、長い時間を閉じ込めたような奥深さが感じられます。甘味も酸味もしっかり感じられる極貴のペアリングには、同じく濃厚な熟成の風味を持つオイスターソースや黒酢を使ったあんかけチャーハンをご提案します。ぜひ一緒に召し上がってください。
「牧水 貴醸酒 極貴」とのペアリング
長く熟すことによって初めて生まれた濃醇な味わいを持つ極貴には、同様に熟成感の強い料理がマッチ。オイスターソースや黒酢の風味に、お酒の深い旨味が調和します。
また、今回のチャーハンには牛豚ひき肉を使用したことでこってりと重めの味わいがありますが、極貴の酸味が適度の脂をカットし、口内にさっぱりとした爽快感をもたらします。
レシピ「黒酢あんかけひき肉チャーハン」
【材料】（2人分）
牛豚ひき肉 100g
ごはん 軽く2杯
ネギ 10センチ 輪切り
卵 2個
塩 適量
黒コショウ 適量
ごま油 大さじ1
ナス 80g
しょうゆ 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
酒 大さじ1
黒酢 小さじ1
水 1カップ
片栗粉 小さじ2（水小さじ4で溶く）
【作り方】
1．ネギは輪切りにします。ナスは一口大に乱切りにします。卵は溶きます。
2．フライパンにごま油を入れて加熱し、牛豚ひき肉を炒めます。色が変わったらごはんとネギを入れて全体に油が絡まるように炒めます。
3．フライパンの上半分にごはんを寄せ、手前に卵を焼いて半熟のうちにごはんと絡めて仕上げ、黒コショウをさっと混ぜて皿に盛り付けます。
4．3のフライパンでナスをさっと炒め、水、しょうゆ、オイスターソース、酒を入れてフツフツと煮立て、味を塩で調節します。
5．火を止めて溶いた片栗粉を少しずつ混ぜながら入れ、弱火で1分ほど加熱しとろみを出します。
6．5の黒酢あんを3のチャーハンの上にかけて完成です。
偶然の出来事から生まれたオイスターソース
オイスターソースは、19世紀の中国広東省で偶然の発見から生まれた調味料です。料理人の李錦裳（リ・キンシェン）が牡蠣の調理中に火を消し忘れ、長時間煮詰めてしまったことで、濃厚で深みのあるおいしいソースが完成したと言われています。
現代のオイスターソースは、牡蠣のエキスをベースに砂糖や塩などを加えて作られています。その旨味成分が料理に深い味わいと香りを与え、特に中華料理には欠かせない存在となっています。
オイスターソースの使い道は幅広く、特定の料理にとらわれることなく、炒め物全般で使用できます。野菜、肉類、海鮮、豆腐など具材を選ばず、さらにチャーハン、スープなど、さまざまな料理で活躍。生食が可能なため、ドレッシングとしても役立ちます。少し味に変化が欲しいというときに、オイスターソースを加えるだけでコクが出て一味違った風味が楽しめるので、常備しておくのがおすすめです。