「牧水 生酛純米生酛酒母四段」（以下：酒母四段）は、長期熟成に耐えうる酒質にするため、酒母四段という製法を行った生酛造りの純米酒です。通常の倍の酸味がキリっとした爽快感をもたらし、同時に包みこむようなまろやかな甘味も感じられます。今回のペアリングでは風味に合わせてレモンソースでいただく生春巻きです。ぜひご一緒にお試しください。
「牧水 生酛純米生酛酒母四段」とのペアリング
ゴルゴンゾーラの青カビが醸し出すピリッとした刺激的な風味は、酒母四段の濃厚な甘味によって程よく中和されます。まるでブルーチーズにはちみつを掛けたかのように、酒母四段はゴルゴンゾーラの旨味を引き立てる第2のソースの役割を果たします。
また、レモンソースの酸味は、お酒の酸味とバランス良く、調和を生み出します。塩サーモンの魚臭さも、酸味と甘味によって上手く洗い流され、お互いの旨味を引き立て合うことでしょう。
レシピ「塩サーモンとゴルゴンゾーラの生春巻き レモンソース添え」
【材料】（2人分）
ライスペーパー 4枚
大葉 4枚
大根 長さ5センチの1/2カット分
サーモン 100g
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ 30～60g
レモン果汁 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
オリーブオイル 大さじ1
はちみつ 小さじ1
塩 適量
【作り方】
下準備：サーモンに塩を振ってキッチンペーパーに包み、半日冷蔵庫で寝かせます。
1．塩で寝かせたサーモンをさっと水で洗って薄切りにします。大根は細切りにします。大葉は半分にカットします。
2．ライスペーパーをさっと水に通して、まな板に広げます。
3．ライスペーパーにサーモン、大葉、大根を並べて、お好みの量のゴルゴンゾーラを置いてギュッと引きながら包みます。
4．レモン汁、しょうゆ、オリーブオイル、はちみつをよく混ぜます。
5．3の生春巻きに4を添えて完成です。
ゴルゴンゾーラのドルチェとピカンテの違いは？
イタリアを代表するブルーチーズ、ゴルゴンゾーラには、熟成期間や風味の違いから「ドルチェ」と「ピカンテ」という主要な2つのタイプが存在します。
ゴルゴンゾーラ・ドルチェは、その名の通り「甘い」という意味を持ち、最低50日間という短期熟成により、マイルドでクリーミーな味わいとなります。青カビの風味は控えめで、柔らかく滑らかなテクスチャーが魅力的です。
一方のゴルゴンゾーラ・ピカンテは、「辛い」「刺激的」を意味する言葉で、最低80日間の長期熟成によって青カビの風味が濃厚に広がり、シャープで塩気のある強い風味としっとりとした食感が生まれます。ピザやグラタン、濃厚なソースに使われることが多く、ワインやビールともよく合います。
このように2つのタイプは一見似ていながらも個性的な味わいを持っています。ゴルゴンゾーラは用途に合わせてドルチェとピカンテを使い分けて楽しんでくださいね。