中仙道と信州の望月の郷と宿場町の関係

中仙道と信州の望月の郷と宿場町の関係
当社が位置する信州の望月の郷は、中仙道に面して栄えた歴史ある宿場街で、古く平安時代にさかのぼり、万葉集にも紀貫之はじめ有名な歌人により歌にも残されています。

立科山の山麓に位置するこの地は、清冽な気候に加えて豊かな粘土質の土壌をもち、往時より東日本有数の良質米を産する穀倉地帯として名高く、最近まで米作り日本一の農家を輩出した地です。また、この地に湧き出る水はその源を遠く蓼科山の頂に近く湧き出る、いわゆる「御泉水」に発しており、類まれなき名水とうたわれております。

酒林

酒林
幕末のころ、皇女「和宮」さまはこの地を江戸に向下され、当家もその御一行の御宿の一つに選ばれました。今でも当時をしのぶ門前に下げられた「酒林」を見に訪れ、酒を賞でて帰られる方も多くおられます。

若山牧水の歌碑

若山牧水の歌碑
当家正面には、酒仙の歌人としてその名も高い若山牧水によるこの地で作り、また御園竹を詠み込んだ、有名な和歌を刻み込んだ石碑があり、訪れる人々の心をつかんでおります。

「御園竹(みそのたけ)」、「牧水(ぼくすい)」はこのような環境の下、蓼科山の伏流水を汲み上げて仕込み水とし、この地に産する酒造好適米「美山錦」を磨き上げ精白した自信の清酒です。
若山牧水の歌碑
上.
よき酒と ひとのいふなる 御園竹 われもけふ飲みつ よしと思へり

左.
ひとの世に たのしみ多し 然れども 酒なしにして なにの楽しみ

右.
しらたまの 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり