十二六全般に関して
Q. どぶろくは密造酒ではないのですか
A.
当社の十二六は密造酒ではありません。酒税法に定められた「その他の醸造酒」という分類のお酒です。当社は「その他の醸造酒」の製造免許があり、酒税法を遵守して製造しています。
神社などがお祭りの際に作るどぶろくや、最近のいわゆる「どぶろく特区」の人達もこの製造免許を得てどぶろくを製造しています(製造期間や原材料の入手の方法、販売方法等に制限がある場合があります)。
「その他の醸造酒」の製造免許を得ていない人(会社)が作るどぶろくは密造酒です。
Q. どぶろくはどんなお酒ですか
A.
酒税法の定義、正確には「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則(財務省令)」11条の5(品目の例外表示)」において、「米、米こうじ及び水 を原料として発酵させたもので、こさないもの」を「濁酒」(「どぶろく」もしくは「だくしゅ」)と表示して良いと規定されています。
Q. 十二六は昔のどぶろくと同じ味ですか
A.
清酒にもいろいろな味があるように、どぶろくにもいろいろな味があります。昔どぶろくを飲んだことのある人に聞いても「酸っぱかった」「甘かった」「ほとんど清酒とかわらなかった」等、いろいろな答えが返ってきます。
当社では十二六を開発するに当たり、昔のどぶろくを無理に再現することはせずに、どぶろくの「甘い」「酸っぱい」という一般的なイメージをもたせつつも、 多くの人に「おいしい」といっていただける味を追求しました。昔のどぶろくをご存じの方は昔を懐かしみながら、そうで無い方は全く新しいお酒として味わっ ていただければ幸いです。
Q. 昔は「どぶろく」を「十二六」と書いたのですか
A.
いいえ。「十二六」は当社の造語です。「とふろく」という語呂合わせですが、妙にどぶろくに合った名前ではないかと自画自賛しています。
9月の中旬から新米の刈り取りが始まり、乾燥、脱穀、精米を順々に行って、どぶろくを仕込むと、10月下旬にどぶろくが出来上がります。そこで10月26日を「どぶろくの日」として、その前後の金曜日を十二六の最初の発売日としています。
発売当初は、10日と26日頃に出荷という仕掛けも考えましたが、わかりやすさを考えて、2週間に1回、金曜日前後の販売に変更しました。
Q. いつ頃から10月26日が「どぶろくの日」と決まったのですか
A.
上にも書きましたが、商品名「十二六」にちなんで当社が勝手に決めたものです。でも、本当にそうなれば良いなと思っています。
味・賞味期限に関して
Q. 十二六の味はどんな味ですか
A.
当社では「甘酸泡楽(かんさんほうらく)」と呼んでいます。甘酸っぱくて、炭酸ガスのプチプチ感があって楽しいという意味です。
Q. 賞味期限を過ぎたら呑めなくなりますか
A.
十二六の味は刻々と変化します。時間が経つにつれ、甘味が減るため酸味を強く感じるようになります。あまり酸味を強く感じるようになると飲みづらくなりま すので、「なるべくお早めにお召し上がり下さい」という意味もこめて20日という賞味期限を設けております。この変化は保管温度によってかなり異なります。
Q. 毎回味が違うような気がします
A.
はい。十二六は出荷後も変化をするお酒です。この変化は出荷してからの期間やその間の温度変化によっても変わります。できるだけ味の変化が少なくなるよう 様々な工夫はしておりますが、毎回若干味のバランスが異なります。この点はご容赦ください。 また、時期によって意図的に味の変化を付ける場合があります。例えば平成18年の12月後半の出荷の際には、クリスマスに飲みたいという方と、お正月に飲 みたいという方がいらっしゃったため、当社からの出荷時点で通常より若干甘めの状態で出荷しました。今後この様なことをするかどうかは未定です。
予約・配送に関して
Q. 何故予約制なのですか
A.
十二六は賞味期限のあるお酒です。新鮮な状態で飲んでいただくために、2週間おきに製造・発売しております。
また、予約販売をしっかりしていただける酒販店様にお取り扱いいただきたい、という意味もあります
Q. いつまでに予約すれば良いのですか
A.
当社では年間スケジュールを作成して、それに従って製造を行っております。
こちらの表に酒販店様から当社への予約確約日をまとめてありますので、参考にしてください。
なお、酒販店様によっては、予約の集計のために予約締め切り日を数日早く設定されているお店が多いようです。
逆に、少し数量に余裕を持たせて発注して、予約無しのお客様にもご購入できるようにされている酒販店様もあります。
予約の取り方は酒販店様によって異なりますし、同じお店でも通信販売と店頭売りで区別をしているお店もありますので、ご購入される酒販店様にお問い合せ下さい。
Q. いつお店に届くのでしょうか
A.
当社から酒販店様への発送日、予定が立ち次第はこちらの表に随時掲載いたします。
地域によってかかる日数が異なりますが、たいていは翌日もしくは翌々日に配送となります。
お店の休業日の関係で発売開始日が異なるお店もありますので、酒販店様にご確認ください。
Q. 発売予定日にお店に買いに行ったら、まだ到着していないと言われました
A.
申し訳ございません。当社からの発送が遅れたためです。
当社ではできるだけ新鮮なものをお届けするために、瓶詰・出荷を最短時間で行うスケジュールを立てています。そのため、製造上回避できない状況(酵母による醗酵が送れた場合など)が発生した場合に商品の出荷が遅れる場合があります
Q. お店への到着が遅れることを知る方法はありますか
A.
状況が分かり次第なるべく早めに酒販店様にご連絡を差し上げるよう努力しますが、発酵の状態を見ながらのぎりぎりの判断となるため、出荷予定日でのご連絡となる場合もあります。
酒販店様から消費者の皆様へのご連絡も、酒販店様のご都合により間に合わない場合もあるかと思います。遠方から酒販店様に出向かれる場合は、あらかじめ入荷を確認されてからお出かけになることをお薦めします。
万が一発送が遅れる場合は、本サイトのトップページに掲載いたします。
Q. 発送が遅れることは度々あるのですか
A.
発送予定日直前の変更はありません。過去の事例では発売予定日を変更したことはあります。
平成17年の暮れから正月にかけて例年にない冷え込みがあり、蔵の中の室温もかなり下がったため、発酵が通常より遅くなりました。この時は正月明けに状況が分かったため、四日ほど前に酒販店様に発送予定日変更をお知らせしました。
Q. 近くに十二六を買える店がありません
A.
当社から通信販売でお買い求めいただくことが可能です。
https://takeshige-honke.com
送料等をご負担いただくので、酒販店で購入するよりは割高になります。
ご希望の方は、武重本家酒造株式会社のホームページより十二六のご案内をご覧ください。
取扱上の注意事項に関して
Q. 特に気を付けることはなんでしょうか。
いろいろありますが、
5℃、できればより低い温度の冷蔵庫で保管すること。保管の温度が高いと味の変化が早くなります。
瓶を倒さないこと。瓶を倒すとキャップの穴から中身がこぼれます。
開栓時に噴き出しに注意すること(開栓前に瓶を振らない、良く冷やしてから栓を開ける) などです。
Q. なぜキャップに穴を開けているのですか
ガス抜きの穴です。十二六から大量に炭酸ガスが発生するため、最悪の場合ビンが破裂することも考えられますので、安全のために穴を開けています。
Q. 他のメーカーはもっと良いキャップを使っているようです。
当社でもいろいろと試してみましたが、ガスの抜ける速度が遅くて十二六の発生する炭酸ガスを逃がしきれなかったり、米粒等が張り付いたときにガスが抜けなくなる可能性が捨てきれませんでした。
シンプルに行こうということで、キャップに穴を開けることにしました。
穴の大きさもいろいろと試しました。穴に米粒が付くとガスが抜けなくなる可能性はありますが、ある程度内部の圧力が高くなると米粒が押し出されますので、ビンが破裂するおそれはまずありません。
十二六の瓶内では常時炭酸ガスが発生しているため、瓶の内部の圧力が外気圧より若干高めになっています(陽圧状態)。このために穴から雑菌が入ることはま ずありません。ただし必ず和紙をキャップにかけて置いてください。和紙が濡れた場合は雑菌の繁殖の恐れがありますので、乾いた和紙をかけ直すか、キャップ の穴をふさがないようにラップ等を軽くかけて置いてください。
Q. 噴きこぼれることはないのでしょうか。
キャップにガス抜きの穴をあけてありますので、ビンの内部の炭酸ガスの圧力はそれほどではありませんので、噴きこぼれる心配は少なくなっています。しかし、以下のような事例がありましたので、十分ご注意下さい。
・キャップの穴に米粒が詰まっていたので、爪楊枝でつついたら穴から噴き出した。
・冷蔵庫から出して暖房のきいた部屋に置いておいたら、キャップの穴から十二六が噴き出し、キャップにかぶせてあった白い和紙が天井に張り付いた。
上の二つの場合は、どちらもキャップの穴に米粒等が詰まったために、ビンの中の圧力が高くなったためです。2番目の例では、圧力が高くなり、詰まった米粒が取れたために、急激に圧力が下がって噴き出した物と思われます。
また、購入した十二六を鞄の中に入れて電車で帰ったら、鞄の中で噴きこぼれていたという例もあります。冬の電車の中は温度が高く、暖房の吹き出し口におくと温度がかなり上がり、噴き出しのおそれが高くなりますので、避けてください。
Q. 噴きこぼれを防ぐ方法はありませんか
十二六を良く冷やした状態に保つことです。開栓直前まで冷蔵庫で良く冷やし、冷蔵庫から出した直後に栓を切ればまず噴きこぼれることはありません。
開栓の方法は別にご紹介します。
また、飲み残しを冷蔵庫で保管する場合は、キャップの穴が詰まっていないかを確認して、詰まっている場合は爪楊枝などで詰まりを除いてからキャップをし、 その上から和紙をかぶせて置いてください。和紙が濡れたりしている場合は、キャップの穴をふさがないように軽くラップをかけて置いてください。
Q. 安全な開栓の方法を教えてください。
キャップの穴が詰まっていない場合は普通に開栓しても大丈夫です。不安な場合は以下の手開栓手順を参考にしてください。
キャップの穴が詰まっている場合は、爪楊枝などでつつかず以下の手順で開けてください。
1. 十二六を良く冷やした状態で開栓します。瓶を振ったりしないで下さい。
2. キャップをひねり、アルミの切れる「プチ」という音が聞こえたら直ちに栓を堅く閉めてください。
3. この状態で瓶の中身に変化がなかったら(噴きこぼれそうになる…泡が盛り上がったりしなければ)あとは普通に栓を開けても大丈夫です。
4. 少しでも泡が盛り上がる様子があったら、栓をわずかゆるめてすぐに閉めることを何度か繰り返すと噴きこぼれることはなくなります。
Q. 中身が瓶の途中までしか入っていませんが、噴きこぼれたのでしょうか
輸送途中にキャップからこぼれないようにするためと、開栓時に噴き出しの兆候が合った場合に少し余裕があった方が開栓が楽なので、720ml瓶に600ml、2,000mlペットボトルに1,440mlだけ詰めています。
瓶には容量の目安の印が付いていますので、噴きこぼれて中身が減ったのかどうかの目安にしてください。
Q. 何故噴きこぼれるのでしょうか
詳しく書くと長くなってしまいますので、要点だけ書きます。
酵母が米からの糖分を分解してアルコールを作り出しますが、その際に炭酸ガスが発生します。
十二六(や他の活性酒)は酵母が生きているために、瓶の中でわずかずつ炭酸ガスが発生します。
キャップを閉めた状態では、炭酸ガスの逃げ場がないので、瓶の中の圧力が上がります。
圧力が上がると炭酸ガスはお酒の中に溶け込みます(この状態を過飽和の状態と言います)。
開栓をすると、瓶の中の圧力が瞬時に下がります。そうするとお酒の中に溶け込んだ炭酸ガスが一気に気体に戻り体積が増えます。
これが噴きこぼれの原因です。
Q. 瓶を振って中身をよく混ぜてもよいでしょうか
A.
瓶は振らないでください。
上澄みしている場合は、
1. いったんキャップを開けた後、もう一度栓を閉め、
2. 穴を指で塞いだ状態でゆっくり逆さまにして数秒後に元に戻し、穴を塞いだ指を外すを繰り返してください。