「御園竹」に添えて レシピ「シナモン香る春菊と牛肉のしぐれ煮」

「御園竹」に添えて レシピ「シナモン香る春菊と牛肉のしぐれ煮」

まろみある舌触りと、ふくらみのある味わいが感じられる「御園竹」。手間が掛かる生酛造りと混和することで昔からの味を維持し、今日まで繋いでいます。程よい酸味が心地良く、香りが穏やかなこともあり、デイリーでも記念日でもさまざまな料理で楽しめるお酒になっています。今回は甘さの強いしぐれ煮と合わせてみました。ほんのり香る、シナモンの独特な味わいとの組合わせも絶妙です。

「御園竹」とのペアリング

「御園竹」
「御園竹」

しっかりとアルコール分が感じられることで、ある程度の油っぽさからくる重さも調和してくれます。そのため脂身の多い牛肉でも良いバランスに。春菊の独特な苦味もお酒の甘さによって中和し、適度な苦さがさっぱりとした後味をもたらします。ふわりと香るシナモンはまろやかな質感の「御園竹」との相性が良く、燗にしてもおすすめです。

レシピ「シナモン香る春菊と牛肉のしぐれ煮」

「シナモン香る春菊と牛肉のしぐれ煮」
「シナモン香る春菊と牛肉のしぐれ煮」

【材料】(2~3人分)
春菊 2束
牛肉(細切れ肉や切り落とし肉など) 200g
生姜 小3かけ分

しょうゆ 大さじ3 
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
砂糖 大さじ2

シナモンパウダー ひとつまみ

【作り方】
1.牛肉は食べやすい大きさに切ります。生姜は千切りにします。
2.しょうゆ、みりん、酒、砂糖、生姜を鍋に入れて中火にかけます。ふつふつとしてきたら牛肉を入れて7分煮ます。
3.春菊は根元を切り落とし、しっかりと洗います。沸騰した湯に塩小さじ1(分量外)を入れて葉を持ち根元から入れて20秒、葉の部分も入れて20秒ゆで、冷水に入れます。粗熱が取れたらしぼって5センチのぶつ切りにします。
4.2の鍋に3の春菊をくわえてさっと混ぜ合わせ煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めます。
5.最後にシナモンをさっと混ぜたら完成です。

ポイント

多めの量になっています。残ったら冷蔵庫で保存し早めにお召し上がりください。ご飯にかけるのはもちろんパンに乗せてもおいしくいただけます。

栄養豊富な春菊

春菊

「春菊」という名称がついていますが、おいしい季節は11月から3月ごろ。名前の由来は江戸時代中期に編纂された百科事典「和漢三才図会」に「春に花を開き、菊に似るが故」という記述で確認することができます。日本では古くから親しまれている野菜ですが、欧米では食用ではなく観賞用の植物として栽培されています。

非常に栄養価が高く、ビタミンCやベータカロテン、ビタミンEなどのビタミン類や、カリウム、カルシウム、鉄分などのミネラル類も多く含んでいます。また、春菊独特な香りは胃腸の働きを促し、消化吸収をサポートし、胃もたれの解消を助けてくれます。加熱により減少する栄養素もあるので、下ゆでするときには短時間で行ってください。

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