どぶろくは米と米こうじ、水を原料にして醸すだけの素朴なお酒です。米の甘さをダイレクトに感じられる濃密な口当たりで古くから多くの人に愛されています。「十二六 甘酸泡楽」(じゅうにろくかんさんほうらく)はそんなどぶろくの魅力はそのまま、甘味と酸味のバランスを重視し、より一層飲んで楽しいお酒となっています。酵母は生きて発酵を続けており、シュワシュワとした発泡性が感じられます。これだけでも場が盛り上がるお酒ですが、料理と合わせても活躍。今回はみかんを使ったキーマカレーをご提案します。
「十二六 甘酸泡楽」とのペアリング
まるで果実のような甘さと酸味を持つ「十二六 甘酸泡楽」は、フルーツと相性が良いカレーともマッチします。みかん果汁と果肉でほんのり甘さが感じられるキーマカレーとバランス良く調和し、お酒の風味をくわえて完成するようになじみます。
脂の多い豚ひき肉を使用しましたが酸味があることで適度に中和し程よいコクが残る味わいに。しっかりとした食べ応えのお餅にも濃厚な飲み口が釣り合い、お酒も料理も進みます。今回は市販のカレールーを使用しましたが、さらにスパイシーな味わいにしても良いペアリングになるでしょう。
レシピ「餅とみかんキーマカレー」
【材料】(2人分)
豚ひき肉 200g
タマネギ 1/2個
みかん 1個
ジャガイモ 1個
オリーブオイル 適量
塩 適量
水 1カップ
カレールー 2カケ
切り餅 4個
【作り方】
1.カレールーは粗くカット、タマネギはみじん切り、ジャガイモはさいの目切りにします。みかんは外皮をむいて、半分は一房ごとに内皮もむき、彩り用の4房を残して3等分にします。半分は切れ込みを入れて果汁を搾ります。みかんの外皮は半分の白い部分をこそげ落としてから5ミリ幅の色紙切りにします。
2.オリーブオイルを引いたフライパンで豚ひき肉を炒め、色が変わったらタマネギとみかんの果肉、みかんの外皮、ジャガイモを入れてさらに炒めます。
3.2に水と果汁を入れ、ふつふつと沸いたら火を止めてカレールーを入れて溶かし、再び弱火で煮込みます。ジャガイモに火が通り水気がある程度なくなったら火を止めます。
4.カレーを煮ている間に、切り餅をオーブントースターでやわらかくなるまで焼きます。
5.4のお餅に3のカレーを掛け、みかんを乗せて完成です。
ポイント
キーマカレーは作りやすい量にしています。余ったものは冷蔵庫に入れ、ライスやパンなどにつけてできるだけ早くお召し上がりください。
みかんを手軽に甘くする方法は?
明治時代から大々的に栽培され全国的に広まったみかんは、日本人にとっておなじみの果実。皮が柔らかく簡単にむけることもあり、多くの人に親しまれています。そんなみかんですが、より甘く食べたいと思うこともあるもの。
食べようとするその場で糖質を増やすことはできませんが、より甘い味わいにする方法はあります。例えばみかんを皮の上からもんだり湯につけたりすると、クエン酸が減少することで酸味がやわらぎ甘味を感じやすくなります。また、みかんを皮ごと焼くと水分が蒸発し、濃縮することで甘味がより強く味わえると言われています。
昨今のみかんは甘いものが多いので、そういう一手間は不要かもしれませんが、もしすっぱいかもしれないと思ったらお試しください。
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