「むらさきつゆ草」は、優しい味わいながら甘味や酸味もきちんと感じられる、バランスの良いお酒です。また、冷酒はもちろん熱燗でも味わい深く、夏に限らず肌寒くなってくる季節でも活躍します。
今回ご紹介する料理は、いちじくの甘さと豆板醤の辛味がよく馴染む、ひんやりとした前菜です。見た目も鮮やかでおもてなし料理にもおすすめの、残暑から初秋にかけてぴったりの一品です。ぜひ「むらさきつゆ草」と合わせてお召し上がりください。
「むらさきつゆ草」とのペアリング
トマトは酸味の強い野菜であるため酸味の弱いお酒だとなかなか合わせにくいものですが、「むらさきつゆ草」はしっかりと酸味もあるためトマトを含むサラダなどでも一緒に楽しめます。
「トマトとタコと冬瓜のいちじくチリソース」では、トマトは、甘いソースと酸味、そして皮を湯むきしたことでジューシーな果実のような味わいになっています。
いちじくのとろみのある濃い甘さとわずかでも存在感のある豆板醤の辛味はマッチし、あっさりとした料理のソースにすれば料理全体を引き締め、輪郭のある仕上がりとなります。透明感がありさっぱりとした冬瓜や食べ応えのあるタコなども合わさって、甘酸っぱさと辛さが「むらさきつゆ草」の爽やかな味わいと調和します。
また、冷やした「むらさきつゆ草」でも相性の良い料理ですが、ソースが甘いこともあり人肌燗やぬる燗にして甘味をより感じると、中和しそれぞれの奥深い味わいを感じることができます。
「トマトとタコと冬瓜のいちじくチリソース」のレシピ
【材料】(2~3人分)
ミニトマト 6個
タコ 1/2パック(約100g)
冬瓜 1/16個 (約150g)
モッツァレラチーズ(1口タイプ) 6個
ミント 適量
いちじく 1/2個
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ケチャップ 大さじ1
酢 大さじ2
はちみつ 大さじ1
砂糖 小さじ2
豆板醤 小さじ1/2
【作り方】
1.ミニトマトのヘタを取り、反対側に切り込みを入れ、沸騰した湯にさっと通したあと冷水に入れて皮をむきます。
2.冬瓜は皮をむいて2センチ角にカットします。沸騰した湯に塩小さじ1/2(分量外)を入れ、冬瓜を入れて3分ゆでます。ザルにあげ、冷水で冷やします。
3.タコは一口大にぶつ切りにします。ミントは葉を取り、さっと洗います。
4.いちじくは皮をむき、包丁でたたきます。
5.いちじくとAをよく混ぜ、砂糖を溶かしきります。
6.ミニトマト、冬瓜、タコ、モッツァレラチーズ、を混ぜ合わせ、皿に盛り、5をかけます。彩りにミントの葉を乗せれば完成です。
いちじくの花は実の中に
いちじくの漢字は「無花果」とまるで花のない果実のように思えますが、実は食べている部分にぎゅっと詰まっているのです。プチプチとした食感は、小花と呼ばれる花にあたります。つまり私たちは花を食べていることになるのですね。
いちじくは聖書にも登場した歴史ある果実で、ビタミン類やミネラル類、食物繊維などさまざまな成分を含んでいます。皮をむいて食べることが多いものですが、皮ごと食べることもできるフルーツです。
ヘタまでしっかり赤褐色に染まったら食べ頃。完熟したいちじくを加熱調理すると皮ごとでも食べやすくなります。皮には抗酸化物質であるアントシアニンをたっぷり含んでいるので、ぜひ調理してみてくださいね。
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