甘味と旨味がふわりと口内に広がる「春花見」は風光る季節にぴったりの日本酒。酒の旨さをぐっと感じられる濃厚さとともにフルーティで華やかな味わいがあり、花冷えの中でも冷やで楽しめます。伝統的な「生酛（きもと）造り」でしっかりとしたコクのある飲み口は、ついつい飲みすぎてしまいそうな奥深い味わい。そんな「春花見」とペアリングにおすすめするのは桜色のサーモンが春らしさを感じさせる豆乳のリゾット。ぜひ一緒に召し上がってください。
「春花見」とのペアリング
「春花見」のコクとなめらかな口当たりは、まろやかな豆乳の味わいと口内でよくなじみます。強い旨味にも、サーモンやまいたけでバランスを取ることができ、お互いを引き立てることに。香りの良いディルは、お酒の華やかな香りと相性が良く、爽やかで心地良い余韻を残してくれるでしょう。
レシピ「サーモンとまいたけの豆乳リゾット」
【材料】（2人分）
サーモン 2切れ
まいたけ 1/2株
ディル 1本
にんにく 1かけ
米 1合
無調整豆乳 1/2カップ
水 1.5カップ
日本酒 大さじ2
コンソメ 小さじ1
オリーブオイル 適量
片栗粉 適量
塩 適量
【作り方】
1．まいたけは石突きを取りバラバラに、にんにくは皮を剥いてみじん切りにします。ディルは1センチにカットします。サーモンは塩を振っておきます。
2．オリーブオイルを引いたフライパンに、にんにくを入れ弱火で加熱し香りがでたら、米を入れて透き通るまで炒めます。（約3分）
3．2に少しずつ水を加えてそのつど混ぜていきます。水を全て入れたら、日本酒とコンソメを入れて溶かしまいたけとディルをいれます。ふつふつしたら蓋をして約10分弱火で加熱します。
4．炊いている間にサーモンの水分を拭き取り、オリーブオイルでさっとソテーし、一口大にカットします。
5．3の鍋に豆乳を入れてざっと混ぜ、サーモンを入れて蓋をして3分加熱し、米にわずかに芯が残るくらいになったら完成です。
紀元前から飲まれていた豆乳の魅力
紀元前から中国で飲まれていたと言われる豆乳ですが、日本で普及し始めたのは戦後。商品化が進んだのは1970年代であり比較的新しい食品です。豆腐の原料ではありますが、飲料としては青臭さが苦手という人も多いものでした。しかしメーカーのたゆまぬ研究によりとても飲みやすくなり、今や多くの人に親しまれている食品となりました。
動物性のたんぱく質は含みませんが、良質なたんぱく質を多く含み、低エネルギー。ミネラル類も豊富の上、女性ホルモンと似た構造をしているイソフラボンや抗酸化作用のあるサポニンなども含みます。食物繊維も多いので便秘予防にも。総菜からスイーツまで、さまざまな料理で活躍するので、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
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